海の霧
よく「東京ドーム○個分」って表現がありますよね。あれ、いまいちよく伝わりません。
日本最大級の就活イベントに参加してきました。
圧倒、圧巻。人、人、人!黒髪黒スーツ!コツコツカツカツ!
本当に驚きました。これだけ就活生っているのね、と。
夏から通っている御社に顔を出して、何回目かの説明を聞いて、予め考えておいた質問をしてきました。これで目的達成。それだけです。
くだらないと言えばくだらないですけど、これくらいしか御社にアピールできないんですよね。
あまりに人が多いので、マン・ウォッチングが捗りました。壁にもたれ掛かって行き交う人を眺めます。
あの子のスカート短いなぁ。ああ、ネクタイ曲がってるよ。
お節介なことを考えながら、自分の襟が曲がっていないか確かめました。
それにしても人が多い。空気も悪い。コミケに比べたらいいかもしれないけど。
これだけいて、よく人事の人は優劣をつけられるものです。
もはやくじ引きで決めた方が「今回はご縁がなくて」って嫌味なく言えるんじゃないの?と思いました。
人、人、人。今日は何人の黒スーツが集まったのでしょう。何人、と言われるより「コミケ一日目の来場者数と同等」くらいの表現の方がわかりやすい。
トラ・トラ・トラ。つまり、我奇襲成功セリ。
零戦に乗ったつもりで戦場へ。75年前と違うのは、戦う相手が同じ戦闘機に乗っていること。
「マッチ擦るつかの間……」とは寺山修司の言葉。
身捨つるほどの御社はどこだ。